前回の続きです。
市場価値を短期間かつ効率的に上げる方法として前回「イケイケのベンチャー企業への転職」をオススメしました。 何故、ベンチャー企業なのかについて、実体験に基づき、解説していきたいと思います。
ベンチャー企業が超効率的にスキルアップができる理由
筆者は設立半年にも満たない外資系ベンチャー企業に転職して1年弱働いていましたが、1年弱とは思えないほどの成長出来たと感じています。その理由について考察してみました。
目的意識のある同僚が多い
筆者は立ち上げ時期に参画したので、同時期入社の殆どがリスクを覚悟に転職してきています。その為、「スキルに自信がある」又は「何かを得る成し遂げる意識」がある方が多いです。
目的意識の強い同僚と働くと自分の知識やスキル不足を確認する事ができ、視野が広がります。モチベーション爆上がりです。
日系企業に多い「やる気の無い4・50代のおじさんたち」と働くのと比較にならない程の学びがあります。
もちろん一定数ビジョンが無い人も居ます。何故なら事業拡大をする中で業務過多となる事が多く、人手が足りなくなる場合があるからです。
この時期は採用がザルになりがちであまりベンチャー向きじゃない人材の流入がありました。(すぐ辞めちゃいましたけど)
スピード感が尋常じゃ無い
この点、日系企業から転職した筆者が最も驚いた点でもありますが、期限の切り方が異常でした。
サービス内容にもよる点もありますが、日系企業ならば3日〜1週間を要する業務も、「午前中に出して」などが普通でした。しかし、それに伴ったドキュメンテーションやデータ分析の速さを得る事が出来ます。結構大変ですけどね。
この経験によって仕事の速さは身につきました。現在外資コンサルに勤めていますが余力を残しつつ仕事ができているので、趣味や自己投資などに時間を割く事ができています。
また、残業も100時間を超えることはザラでした。ポジティブに考えれば、残業が無い会社の業務時間が1ヶ月176時間(22日×8時間)なので1.56倍働いてる事になりますね。単純計算にはならないと思いますが、その分上乗せでスキルアップできたと感じています。
仕事に裁量がある
筆者はベンチャー企業に加え外資系だったのでオーナーシップを持って経営陣に働きかける事で、プロジェクトを任される事が結構ありました。
日系企業では入社してから10年目でやっと任されるレベルの業務などを担当する事ができるので人生の時間短縮ですね。
もちろん最初は負荷が掛かり大変でしたが、ストレッチの効いた経験をする事によりスキルアップの面では最高の環境だと思います。
求めるスキルを得る場面を作り出すことができる
上記で述べた事を意識しながら、自分の市場価値を上げるためのスキルを得るために、スキルを戦略的に手に入れる事が最も重要になってきます。これが出来ないとあまりベンチャー企業に入る意味は無いと言えるでしょう。
方法としてはいくつかあると思いますが、私が思うに、自分が「何が得意」で「何が出来るのか」を周りに認識・信頼してもらう必要があります。これにより、周りの後押しを得る事が出来、目的のスキル(仕事)を得る確率が上がります。さらに、この勢いで上司に働きかける事ができればさらに確率は上がります。
したがって、ベンチャー企業ではどれだけ「声が大きいか」が鍵になってきます。ウザいくらいアピールしていきましょう
ただ、一つだけ意識して欲しいのは「人を蹴落す」事を絶対にしない事です。
人を蹴落として上り詰めるタイプを結構見てきましたが、あまり良い未来を迎えていませんでした。個人的には資本主義の本当に悪い点だと思っています。どうしても勝ち取るために蹴落とす必要があるのであれば、補佐に周りNo.2になりましょう。恨まれたり妬まれたりしても良い事ないですからね。自分に感謝している上司等を出世させる事で将来的に自分の出世の道もひらけますし、周りからの信頼もさらに向上させる事が出来ます。
ベンチャー企業で活躍出来る人の特徴・マインドセット
以下の特徴やマインドセットを持っている人が活躍している印象でした。このような人材はどの会社に勤めても「優秀人材」に区分されるかと思います。
こういった同僚からスキルを盗む事で、どこでも戦える戦闘力を高める事が可能となります!超一流の大手企業以外では中々出会えない人材だと思うので、こういった点もベンチャー企業への転職を進めるポイントとなります。
特徴
- 周りを巻き込んで仕事を進められる人
- ハードワークに耐えられる人
→活躍している人たちは常に一人では仕事はしていませんでした。周りをうまく巻き込み、合意形成をしながらプロジェクトを成功へ導いていました。また、どんなに連日ハードワークが続いていても元気に働いていました、体力オバケな点も重要ですね^^;;
マインドセット
- 強い向上心
- 幅広い分野への好奇心
- 常に自分事に仕事する
→ 活躍している人の周りには幅広い知見を持ったサポーターがいました。そういったネットワークを形成する事で、業務推進を円滑にするのでしょう。また、業務を俯瞰して考え、会社の売り上げやコストの事を意識しながら働く事で、経営陣と同じ視点で仕事をしているのも特徴でした。経営陣とも対等に話せますし説得力があります。
ベンチャー企業での過ごし方
タイムマネジメント
ここまで述べてきた事と重複する点がありますが、毎日刺激的で「朝出社して席について仕事していたら気付いたら深夜だった」と言う事もザラでした。
そうなると、自分の本来の目的である市場価値を上げる時間を確保する事が難しくなってきます。
先ほどの「常に自分ごとに仕事をする」マインドと若干矛盾しますが、「何でも屋」にならないように注意してください。餅は餅屋です。受けた仕事が担当が他にいるようであればスライドしましょう。ベンチャーでは「自分の時間」と言うものが非常に重要になってきます。この時間があれば、いくらでもアウトプットの質を高める事ができからです。
「忙殺されて気付いたら何も得てなかった」と言う結末にならないよう、賢く過ごしましょう。
人脈を可能な限り広げよう
大抵、ある程度「上の役職」でヘッドハンティングされている管理職以上は元戦略コンや外資投資銀行の方が多い印象でした。このような方と一緒に仕事をする機会は滅多にないと思いますので、出来る限り仕事で絡んでいく事が重要です。勿体ないです!!
仕事の進め方、考え方、徹底的に盗みましょう!
経営者目線での行動
何度も述べていますが、経営者目線で全ての仕事を自分ごとのように思いながら過ごす事が大事です。例えば自分の今行っている仕事がどんなに小さい物でもマーケットへの影響は少なからずあるはずです。常に意識する事でビジネスの全体像を理解する事ができ、改善案や新規事業の提案等のアイデアが湧いてくるはずです。
ベンチャー企業からの出口戦略について
最後にある程度実績を摘んだ後にどのように次のキャリアに進んでいくかを考える必要があります。
これは入社した直後から始めるべきだと筆者は考えています。なので、入社してすぐに職務経歴書の作成を始めましょう。プロジェクトが終わるたびに更新していくイメージですね。これをやる事により、自分の成長を体感する事ができ、次のキャリアに進むタイミングが見えてきます。ベンチャー企業で上手に過ごす事が出来れば、キャリアの選択肢は必ず広がっているはずです。
私の場合、年収アップのためにコンサル業界へ進みましたが、年収はある程度上がれば良いので、より有望でレベルの高いベンチャーに進みたいと言う方もいるはずです。
そのような方向けに、超簡単な有望ベンチャー企業の探し方についてはこちらの記事で紹介しています。
また、ベンチャー企業の経営層は非常にコンサル出身者が多く、そして、彼らの年棒は最低でも2000万円以上でした。年棒を上げる事に主軸にした転職であればコンサル業界がオススメします。一度コンサル業界で活躍してしまえばそこからのキャリアの選択肢は数多あるからです。
まとめ
如何でしたでしょうか?
ベンチャーで成功する人は体感で全体の10パーセントくらいだったかと思います。
しかし、私が述べた点に気をつけながら過ごす事ができればかなり高い確率で実績を残す事ができ、ネクストキャリアにつなげる事が出来ると思います。
ほとんどの人が、過ごし方のキモとなる部分に気付けずに退職している印象でした。
この記事をご覧になっている皆さんには、うまいことベンチャー企業という「成長するのには持ってこいな環境」を使い倒していただき、ネクストキャリアにて成功して頂きたいと切に願っております。
ではでは!