配信の経費は、機材は説明しやすく、衣装・美容は壁があるという非対称な形をしています。先に壁の正体から見ます。
衣装と美容には家事関連費の壁がある
家事関連費で経費になるのは「明らかに区分できる場合のその区分できる金額」だけ(No.2210)。衣装・メイク用品・美容院代は私生活でも使える支出なので、この家事関連費の壁に正面から当たります。「配信のために買った」という主観ではなく、配信でしか使わないことを客観的に説明できるかが線です。
配信でしか使わない衣装(ステージ衣装的なもの)
区分を説明できる余地がある
配信での使用記録・保管の分離など根拠を作ります。
普段も着られる服・日常のメイク用品
区分の説明が難しい
「明らかに区分できる」に届きにくい支出です。
判断に迷う
税務署・税理士に確認
No.2210の基準に基づく整理です。個別の可否は状況によります。断定はできません。
機材は通りやすい金額で扱いが変わる
マイク・オーディオインターフェース・照明・スマホスタンドなどの配信機材は、収益とのつながりを説明しやすい側です。金額で扱いが変わります(No.2100)——10万円未満は全額その年の経費、10万円以上20万円未満は3年均等の一括償却を選択可。
配信部屋と回線は明らかに区分できる分だけ
自宅の家賃・電気代・回線費は家事関連費です。配信専用の部屋・配信専用の回線など、区分の根拠を作れる範囲で按分を検討してください。生活と混ざったままの全額計上はこの基準に反します。
ライブ配信でよくある経費
マイク・照明・配信機材
金額で扱いが変わります(上記)。
配信アプリ・編集ソフトの利用料
業務利用分。
企画用の小道具・景品
企画との対応を記録に残します。
普段も使う服・美容代の全額
家事関連費の壁。区分できる分だけです。
No.2210の「収益とのつながり」を軸にした整理です。
共通の基準は共通編へ
必要経費の範囲・家事関連費の「明らかに区分できる分だけ」・経費に入れる年・10万円の壁と青色申告の40万円未満の特例は経費の共通編へ。
まとめ
- 衣装・美容は家事関連費の壁。「明らかに区分できる分だけ」(No.2210)
- 機材は説明しやすい。10万円未満は全額・10万円以上は償却(No.2100)
- 10万円の壁と青色申告の40万円未満の特例は共通編へ
- 配信部屋・回線は専用にした範囲で按分
- 迷ったら記録を持って税務署・税理士へ
次は会社に知られずに配信するにはです。

